第三章 - 7/7

「神宮!! お前! 一般人に拳銃奪われるんじゃないよ!! 下手したら処分ものだよ!? わかってるのか!?」
「ひええええ……! すみませんんん……一瞬だったんですうう……!」
 神宮はまず透に拳銃を奪われたことを叱られていた。
「……まあ、でも、あの青年はよしみちゃんを守るためにとっさに判断してのことだったんだろう……」
 秋山はため息をつき、高校生三人を見た。
「で、君たち。一番始めに連絡してきたとき、彼が追われてると言っていたね。彼は君たちの知り合いか?」
「はい」
「秋山さん、彼は雨崎くんのいた組織の上の方にいたスパイですよ。ほら、今日話してたじゃないですか」
 神宮は今日病院でした話を思い起こす。
「あ、ああ! 山下くんが匿ってるって言ってた!」
「そうですそうです」
「じゃあ、彼はその、ディスクのせいで今回のようなことが起こってしまったと」
「そういうことね」
「よしみちゃん……さっきは危なかっただろう? 怖くなかったかい?」
 突然秋山に訪ねられ、よしみは少し困惑してしまった。
「へっ? あ、透が拳銃撃ったときのこと? でも気づいてくれてよかったわ。私気づいてなかったもの」
「……やっぱり今回の発砲は、神宮がしたことにしよう」
 よしみの話を聞いて、何を思ったのか秋山はうなずきながらそういった。
「ん? なんでですか?」
 翼は気になってしまった。
「彼は一般人だ。銃刀法違反になってしまうだろう? でも、神宮が正当防衛として発砲したことにすれば、お咎めは無いからね」
「なるほど……!」
「君たち! よく見たらボロボロじゃないか!」
 秋山の視点がコロコロ変わる。翼と匠はよしみ同様困惑した。
 よく見れば、翼も匠も服は焦げているし、軽くやけどしているところもある。痛みを感じないのは興奮状態にあるところが大きいだろう。
「とりあえず、詳しい話はあとで聞くから、今は怪我の手当てをした方がいい。病院まで送るよ」
 秋山は三人を後部座席に乗せた。神宮も助手席に乗り込む。
 そして、秋山の運転で病院に向かうのだった。