七月二十二日・深夜……
携帯のバイブ音。それは透のポケットの中から聞こえた。
「はい……」
『……ディスクはどうした? もう持っているのか……?』
男の声。透はこの声に体を強ばらせた。
「いいえ……」
『いつまでかかっている……! 雨崎は持っていなかった! お前がもたもたしているから……奪い返されてしまったんじゃないか?』
「……」
『……透、お前今……誰かに匿ってもらっているな?』
「……っ! なぜ……あなたがそれを……!?」
『その気になればお前の居場所などすぐに特定できるんだぞ……? 隠れてる暇があったら、早くディスクを持ってこい!!』
「……はい、わかりました……」
電話を切る。その後、しばらく透は呆然としていた。
